モテる女性のお仕事：看護師編

患者さんの健康状態のチェック

看護師は患者さんの健康状態をチェックする仕事を行います。そのため体温や脈拍、血圧などを測定するのも仕事のひとつです。これらは「バイタルサイン」と呼ばれる患者さんの健康状態を示す基礎的で重要な情報です。さらに患者さんの顔色や声の調子、姿勢や動きなどに注意を向ける事で、バイタル情報と合わせて総合的に患者さんの健康状態を見ていきます。医師は忙しく、担当する一人一人の患者さんに目を向ける事が難しい面があります。看護師が医師に代わって、患者さんの健康状態に気を配る事が求められます。何か変化があったら看護師がいちばん初めに気付けるようにします。

治療や検査の補助を行います

看護師は医師の指導のもと、患者さんに必要な薬剤を投与します。内服液や貼付剤、点滴薬の処方もありますが、注射で薬剤を投入する事もあります。注射が上手な看護師さんは患者さんから信頼を得る事ができます。また看護師は患者さんの健康状態を知るために、医師の指導のもと必要な検査を実施します。血液や尿の採取、心電図などを用いた簡単な測定行為も行います。また検査の介助作業も行います。さらに手術室を担当する看護師になると手術中の助手を務める事になります。

日常生活の援助をします

病気やけがで医療施設に入院している患者さんは、身の回りの事を自分一人で行えない事があります。看護師は患者さんができない日常生活の援助を行います。入浴ができない患者さんのために温タオルで全身を拭く「清拭」という作業を行います。また歯を磨けない患者さんのために専用の器具などを用いて「口腔ケア」を行う事もあります。患者さんが自分で排泄ができない場合は「排泄の援助」を行う事もあります。さらに自分で歩けない患者さんのために車いすへの移動の介助を行ったり、寝たきりの患者さんの床ずれを防ぐために「体位変換」の作業を行います。スキル以外にも優しさや体力が必要となります。

精神的なケアも必要です

患者さんは病気の症状の変化について、また日常生活への復帰についてなど様々な不安を抱えています。患者さんの不安を和らげるよう、患者さんの話を傾聴し、心の負担を軽減する事も重要な看護の仕事です。さらに患者さんと同じくらい不安を抱えているのが家族です。看護師は患者さんの家族の疑問に答えたり、悩みを聞く機会を持つ事で、家族の精神的なケアを行います。看護師が「白衣の天使」と呼ばれるのは、気持ちが弱っている患者さんを精神的に支える事ができる存在だからかもしれません。